腸内細菌を健康にするには舌清掃を!? (腸内細菌と口腔内細菌について)
2020/10/10
腸内細菌は一人の身体の中に約700-1000種類、数で見ると500-1000兆くらい存在しているといわれています。一方で、お口の中にも約500-700種類の細菌が存在します。数で見ると、歯磨きなどのお口のケアをきちんとできていている場合には約2000億、ほとんど磨かない場合には1兆もの細菌がいると考えられています。
腸の表面積は畳に換算すると約20畳分で、お口の中の表面積と比べると明らかに広いです。計算すると、腸とお口の中には大体同じくらいの密度で細菌が生息しています。口腔内細菌と腸内細菌は、生息する環境が違うので性質も異なるようです。
しかし、そうは言っても口と腸はつながっているので何かしら影響を与えることはないのでしょうか。単純に考えて、口腔内に歯周病があると大量の歯周病菌を飲み込んでいることになります。口腔内の細菌が腸内細菌のバランスを乱す可能性があることがわかってきました。口腔内細菌が腸内細菌のバランスに影響することや、腸のバリア機能を低下させて炎症を引き起こすこともあるようです。
次回は、口腔内細菌をきれいにするための舌清掃についてお話したいと思います。