マスクをしていると口が渇きやす⁈

2021/03/20

マスクをしていると口が渇きやす⁈

 新型コロナウイルス感染症予防として、すっかり定着した「マスク」。マスクのおかげで今年はインフルエンザウイルスはかなり少なくなっていますよね。マスクが手放せない日々が続いています。冬場は空気が乾燥して、暖房器具の使用によって、さらに口の中やのどが乾燥しやすい時季でもあります。お口の中の乾燥は、声がれなどばかりでなく、歯周病の悪化にもつながるといいます。

 マスクを着用すると呼吸がしづらくなるため、よりたくさんの空気を吸おうと、通常の鼻呼吸ではなく口呼吸が増えがちです。口呼吸によって口の中が乾燥すると、唾液の作用を受けにくくなります。

 唾液は、歯の表面についた汚れを洗い流す、酸を中和して口腔内を中性に戻す、歯の再石灰化を促すなどの作用があります。また、唾液に含まれている『lgA』という抗菌物質は、粘膜の保護を促し、ウイルスなどの病原体の侵入を防いでくれます。唾液が減少・枯渇すると、これらの作用が受けにくくなり、虫歯や歯周病菌の増殖を招き、さらには新型コロナウイルスを含めたウイルス全般の感染リスクも高まってしまいます。

 マスクを外せない環境の中で、唾液の分泌を高めるためには、唾液を増やすために有効なのは、良く噛むことです。噛む回数を増やすことが何よりも大切です。顎を上下に動かすだけでも唾液の分泌が促されるので、食事の際はたくさん噛んで食べることを心がけましょう。さらに、唾液腺マッサージを習慣づけることもオススメです。次回は「唾液腺マッサージ」についてお話します。

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