お子様の舌の位置は大丈夫ですか⁈
2021/03/29
◆舌の位置と歯との関係って?
食べ物を咬むとき、食べ物を飲み込むとき、おしゃべりをするときなど、毎日舌は大活躍をしていますね。しかし、舌の動きをほとんど意識することはないかと思います。舌が普段どこにあるのか、意識する機会はなかなかないと思います。実は舌には、きちんと収まるべき定位置があります。定位置に控えることができずに下がってしまい、歯並びに悪影響を与えるかどうかは、舌の筋肉が十分に発達しているかどうかにかかっています。
では、舌の定位置とは本来どこにあるでしょうか?まず唇を軽く閉じてリラックスします。この時舌全体が上あごの天井にピタッと付き、舌の先は上の前歯に触れるか、あるいは触れたとしても前歯の根元に軽く触れるくらいが、舌の定位置となります。
◆舌のトレーニングで舌癖を治そう!
舌の筋力不足で、舌が下がってしまっている状態を「舌癖」と呼びます。舌癖のある人は「開咬」という不正咬合になりやすいです。テレビを見ているときに口をポカンと開けてしまう、真面目な顔をすると口元がへの字になってしまう、飲み込むときに口元にギュッと力を入れないと飲み込めない、こんなお子様は筋力不足の舌癖になります。簡単な舌や唇の筋トレを続けていくと、この舌癖は改善できることがあり、歯並びも治ってしまうこともあったりします。なかには舌癖を治そうとしても、その癖がなかなかやめられない場合、舌小帯強直による機能的に難しい場合、慢性鼻炎で口呼吸を背ざる負えない場合などはその治療をすることが必要になります。舌癖があるんではないかと思われる親御さんは、歯科医院でぜひご相談下さい。