歯を失ったらどんな治療があるの? ~どんなものもメリット・デメリットを知ろう!~
2021/06/16
歯を失って治療が必要になったときにどんな治療を選ぶべきかは、患者さんのお口や歯の状況、どの歯を失ったか、そして最終的には患者さんにメリット・デメリットを自分にあてはめて選択していただくことになります。そこで、主な治療法について基本的は特徴を知っておくとよいでしょう。
◆ブリッジ
「ブリッジ」は、失った歯の両端の歯を支えにして、歯のない部分に連結型の被せ物をする治療になります。3連結のブリッジなら、3本分の仕事を両端の2本の歯にさせることになりますので、本来の1.5倍の仕事量となります。ですから、失った歯の代わりに噛む力を肩代わりできる支えの歯があるかどうか、しっかりしているかどうかがポイントになってきます。デメリットは、健康な歯でも削って被せ物をしないといけないということになります。保険であれば、健康な歯も銀歯にしなければならないこともあります。
◆部分入れ歯
「部分入れ歯」は、クラスプ(歯の引掛け輪)で固定するタイプ(保険の入れ歯)から、マグネットやホックなど維持装置を設定したものや、特殊な材料で見栄えよくした自費治療のものまで、様々な種類があります。入れ歯のメリットは、ほとんど歯を削らずに済みます。デメリットは取り外しすることを好まない方は多いということと、ブリッジより噛み応えは落ちることになります。
◆インプラント
「インプラント」の特徴は、人工歯でありながら、自分の歯のように「自立する」ということになります。インプラントは残った歯に負担をかけずに使うことができます。ただ弱点もあります。自費治療であること、インプラント体を埋め込むために手術が必要なこと、そして炎症にとても弱いことです。インプラントの周りにプラーク(細菌の塊)がたまると、歯周病と同じような炎症が起きます。この炎症は自分の歯の歯周病よりも急速に進行して、インプラントがグラグラとなってしまいます。そのため、インプラントをされた方は、定期的な歯科院でのケアをしていただくことをお勧めいたします。