ホワイトニングしたいけど、しみるのが心配! ~対応いろいろあります~
2021/07/15
「ホワイトニングしてみたいけど、しみるって聞いたけど?」「ホワイトニングは痛くないの?」「ホワイトニングをすると歯がしみるんじゃないの?」歯の治療と同様に、効果以上に痛みの有無が気になるのは本音ではないでしょうか。ホワイトニングで歯がしみる人、しみない人がいて、予防する方法もあることをご存知でしたか?
ホワイトニング(歯科医院で行うオフィッスホワイトニング)は35%程度の高濃度の過酸化水素で歯を白くしていきます。過酸化水素はオキシドールで薬局でも販売されている消毒剤になります。これの濃い薬剤バージョンと思いましょう。オキシドールで消毒をしたことのある人ならお分かりでしょうが、傷口に塗った時に痛みを感じるはずです。この原理と基本的には同じです。
薬剤がしみやすくなっている状態は以下のような場合があります。
1)歯ぎしりにより歯が削れている
しみる人にはいくつかの典型的なタイプがあります。まずは歯ぎしりをよくする人です。歯ぎしりをすると、頻繁に歯に大きな負担をかける形になります。その結果、歯が削れてしまうことがあるのです。このような人の歯にホワイトニング薬剤を塗布すると、より歯の内部にまで薬剤が浸透しやすくなります。このため、歯がしみるとか痛みを感じるといった症状が出やすくなるのです。
2)エナメル質のひび
歯ぎしりをする人などに見られる現象ですが、歯を頻繁にくいしばると歯の表面を構成するエナメル質が割れてしまうことがあります。するとホワイトニング薬剤を塗った時、エナメル質の割れ目に薬剤がしみだして、内部に浸透して痛みが強くでることもあります。
3)虫歯の治療後
虫歯があって、治療後にホワイトニングをする場合も、痛みの出る可能性が高くなります。虫歯治療では、虫歯を削る処置がとられることが多いです。その部分に薬剤を塗ると先に紹介したのと同じ理屈で、歯の内部に薬剤が浸透しやすいです。
このような歯の場合は、施術前に1本1本歯の状態を確認して、薬剤を少なくしたり、施術前にしみ止め処置をすることで、しみることを防ぐことができます。また施術後にしみている場合も、しみ止め処置をすることで、かなり改善できます。安心してホワイトニングしてください。