根管治療(根っこの治療)は実は難しいんです!
2021/10/06
★根管治療(根っこの治療)って何?
歯の根っこの治療(根管治療)は、炎症を起こしている細菌を歯の中から徹底的に追い払って減らすことにより炎症を止めて、治癒に導く治療になります。針のような細い器具を用いて、歯の中にある極細な神経を取り除き、神経の通っていた細い管を掃除していきます。
★細菌(ミクロの敵)との勝負がカギです!
この治療は、歯科医師にとっては実はとても難しい治療です。というのも、戦いの相手が細菌なので、退治できたかどうかを目で見て確認することができないからです。さらに、患者さんそれぞれ歯の中で神経が迷路のように枝分かれしていて、ねじれていたり、大きく湾曲していたりして、一筋縄ではいかないケースも多々あります。
こんな不利な条件下で、歯科医師にできることは、歯の中を徹底的に掃除し、消毒して細菌を減らすことにつきます。細菌が減って、残さった細菌も身動きできないような状態になると、患者さんの自然治癒力によって治っていくことになります。
★治療は完治するまで気長に通おう!
根っこの治療には、痛みや違和感はつきものです。痛みは数日過ぎるとだいぶ楽になり、1週間もすれば患者さんの多くは痛みがおさまってきます。しかし、数パーセントの方は、痛みが長引いたり、なかなか痛みが消失しなかったりしますが、この場合は時間をかけていくしかないことになります。
根っこの治療の間隔は、長く空いたとしても1か月以内にしましょう。掃除をした歯の管に細菌が入らないように、消毒とともに、シャットアウトする仮の蓋をします。仮の蓋の耐久期間は1か月程度といわれており、治療の間隔が1か月以上も空くと、蓋の隙間から細菌が入り、それまでの治療が無駄になってしまうことがあります。