お口のメンテナンスすることもコロナ感染予防! ~コロナで過ぎた1年~
2021/12/29
今年も新型コロナウイルス感染症で過ぎた1年になってしまいました。いろいろなことがわかってきて、そして薬もどんどん開発されていけば、いずれはインフルエンザと同じ程度になるまで、まだまだ時間が必要でしょうね。
そんな新型コロナ感染症予防の1つが、歯科医院でのクリーニングがあります。新型コロナは、目、鼻、口の粘膜から侵入します。皮膚からは決して侵入しません。私は歯科医師であるので、口の粘膜からの感染についてお話します。感染を防ぐには粘膜に、ウイルスが付着しなければいいのです。そのため、これまで「マスク、手洗い、うがい」とい言われ続けてきたことがわかるかと思います。でもうがいだけで、お口の中は完全にきれいになるのでしょうか?
お口の中には様々な細菌がいます。善玉細菌もいれば、悪玉細菌もいます。普段はそれが上手く共存共栄してバランスを保っているので、何も問題はありません。新型コロナウイルスが数個口から入ってきても、それは何も問題はありませんが、お口の中に悪玉細菌が多いと、このウイルスを増やす酵素をだして(インフルエンザウイルスでは確実に証明されていること)、ウイルスが大量に増えることになります。大量に増えたウイルスが、お口の悪玉細菌とともに、肺に入ると肺炎となってしまいます。細菌は身体の奥に入れば入る程、とても厄介者になっていきます。
そうなると、悪玉細菌を極力減らしておけば、ウイルスがお口の粘膜にきても増えることを防ぐことができます。悪玉細菌を減らすのは、うがいだけで大丈夫でしょうか。うがいだけでは、歯の表面に付着した細菌を取り除くことができませんので、機械的に(歯ブラシ)で汚れを落とすことが必要になってきます。では、歯ブラシだけで大丈夫でしょうか?歯ブラシだけでは6~7割程度しか汚れを落とせてないので、そこで歯科医院でのクリーニングが必要になってきます。歯科医院でのクリーニングは、歯に細菌が付着しにくようなコーティングを行ったりして、汚れが付きにく歯に仕上げていきます。保険治療のクリーニングではなく、自費のクリーニングになりますが、徹底的にお口の掃除をしていきますので、ぜひお越しください!