味覚には唾液がとても大事! ~唾液が少ない、よく噛まない~
2022/01/26
みなさんは美味しく食事ができていますか?食べ物の味は、舌の「味蕾(みらい)」と呼ばれる器官に、食べ物の味を構成している物質が唾液に溶け込むことで届けられて、そこで味を感じることができます。
唾液が少なくなると、味を構成している物質が味蕾へ届きにくくなり、また口の中の潤いが少なくなることで、舌と食べ物がこすれて炎症が起こってしまい、味蕾がより働かなくなってしまったり、最悪の場合は味蕾自体が無くなってしまったりすることもあります。唾液が少なくなると食べ物の本来の味がわからなくなる 「味覚障害」になってしまう可能性があるのです。
私たちは、主に「甘味」「酸味」「塩味」「苦味」「うま味」といった5つの味を複雑に感じながら食事をしています。特に、舌の炎症により起こりやすい味覚障害は「塩味」であり、「酸味」と混同しやすくなってしまうそうです。
唾液の量が少なくなる原因は、1)薬による副作用 2)噛む回数が少ない、噛む力が弱い 3)心理的な原因 4)口呼吸 5)シェーグレン症候群 6)放射線治療による後遺症、などあります。その中でも、「食事の時によく噛まない」ことは今からでも改善できることになります。よく噛むことにより、食べ物が細かく砕かれるだけでなく、唾液の分泌が促進されて、唾液中に含まれる消化酵素のアミラーゼが糖質を分解し、より体内に吸収しやすい状態になります。
あなたのお口は、だ液が少なくなっていませんか?ぜひ一度、お口の健康状態を歯科医院でチェックしてもらいましょう。歯の健康を保っていくことでしっかり噛むことができます。
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