その親知らず放置して大丈夫!? ~早めに抜歯してみたら~
2022/03/23
親知らずは智歯とも言ったりしますが、他の歯と同じように真っ直ぐに生えているものと、横向きや斜めに生えて埋没しているものがあります。今は横向きや斜めに生えている方の方が多いです。では、その違いはなんでしょうか?
★親知らずが埋没する理由は?
例えば、下の親知らずであれば外側から内側に向かって突き上げるように生えます。そのため、親知らずと隣の第二大臼歯の間に十分なスペースがあれば、親知らずは真っ直ぐに生えるてくることになります。
しかし、日本人は骨格的に顎が小さい人が多いため、スペースが足りないケースが少なくありません。親知らずが上向きに生える前に隣の第二大臼歯にぶつかると、親知らずは生え切らず途中で止まってしまいます。そのまま横向き、あるいは斜め向きの状態で歯が出てくる力がなくなり、歯ぐきの下に埋没してしまうのです。
★埋没した親知らずのリスクは?
一部が歯ぐきに埋まっている親知らずは、きれいに歯ブラシで磨くことができません。そのため汚れが溜まり、親知らずの周りの歯ぐきが腫れたりする「智歯周囲炎」を発症してしまう恐れがあります。親知らずとその前の第二大臼歯との境目などに、歯垢や食べかすがたまりやすく、親知らずとともに第二大臼歯も虫歯や歯周病にかかりやすくなります。また、横向きに生えた親知らずは歯並びを乱す原因になります。
「親知らずの抜歯は痛い」とよく言われることもあり、親知らずを放置している人は多いかと思います。しかし、特に埋没した親知らずはトラブルを引き起こしがちです。親知らずの抜歯では、今は範囲が広く効く麻酔をしたりして、痛みは「思った程でなかった」という方が多いです。親知らずがある人は、できるだけ早く、まずは歯科医院で確認していただくようにしてくださいね。
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