保険の被せもの10年前と今では違う!? ~白い被せものが多くなった~
2022/04/27
大きな虫歯などで歯を削った場合や、何らかの事故で歯が欠けたり折れたりしてしまった場合、何らかの材料で削った部分を補う必要があります。以前は虫歯などで削った歯は、保険の場合は「銀歯」で治療することが一般的でしたが、最近は銀歯でなく、ブラスチックを中心とした白い被せもので治せる歯が多くなってきました。その原因の1つは、金属価格の高騰になります。昔と比べるとあらゆる歯科用金属が高騰しています。そのため国の財政で社会保障費を抑制するために、金属に変わる材料ということで変わってきているということがあります。まあ、患者さんから見れば、見た目がいい方がいいという方がほとんどだと思いますので、良いことかと思っております。
その材料の中でも、CAD/CAM冠というものが、保険で一番新しい材料になってきます。CAD/CAM冠とは、「Computer Aided Design/Computer Aided Manufacturing」の略で、簡単に言いかえると、「コンピュータを用いて製作物の設計、製造すること」を指します。
保険治療での「CAD/CAM冠」という名称自体は、一般的に「ハイブリッドレジン冠」のことを指します。ハイブリッドレジン冠とは、セラミックとレジンを組み合わせて作った白い材料です。このCAD/CAM冠は、小臼歯に始まり、前歯まで保険適応が拡大されて、さらに最近では第一大臼歯(条件あり)も保険適応されてきました。「銀歯は嫌だな~」って思わず、まずは虫歯かなと思ったら放置せず、歯科医院で早めに確認してもらうようにしましょう。
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