ホワイトニング効果の歯磨き粉って、ほんとに白くなるのか？ ～漂白効果はありません～
2022/05/06
ドラッグストアなどで、ホワイトニング効果をうたった歯磨き粉を多く見かけますよね。市販の歯磨き粉で歯が白くなるならなら、歯科医院でホワイトニングをするより値段は安く済みそうですが、果たして歯磨き粉でもホワイトニング効果があるのでしょうか？ 歯磨き粉を使うだけで、本当に歯が白くなるのでしょうか？ 当院に通われている患者様からもこういった質問をよくいただきます。
日本で市販されているホワイトニング用歯磨き粉では、歯が白くなるまでは難しいというのが結論です。だた、人の感覚での判断なので、確かに歯が白くなったという方もお見えになります。
日本では、歯を漂白するようなホワイトニング剤を歯磨き粉に入れることは薬事法で承認されていません。市販されているホワイトニング用歯磨き粉には、歯の着色汚れの原因になるタンパク質の膜をより分解する成分の入っていたり、より汚れを落とす研磨剤などが入ってそのため、歯の着色汚れをより落とすことで、ご自身の歯の本来の色にすることで、歯が白くなったように見せるということになります。私から言わせてもらえば、歯が白くなったと言っている方は、歯がきれいになった（汚れが落ちて）ということになります。
歯科医院で行うホワイトニングは、「過酸化水素を含んだ薬剤」を使って、光を当てたり、薬剤を一定時間放置したりすることで薬剤がエナメル質に付着している有機物と結びつき、色素が無色透明に分解されて漂白されます。
