寝起きに口の中が苦いと違和感があるのは? 

2022/07/06

寝起きに口の中が苦いと違和感があるのは? 

 寝起きの口の中が苦いと感じたり、酸味を感じたことはありませんか?どうしてこのようなことが起こるのでしょうか?これは深刻な問題ではありませんが、食生活が乱れている時やバクテリアの繁殖など、時として健康状態を表している場合もあります。

 寝ている間に舌にバクテリアが繁殖し、これが口臭を引き起こしています。酸性の苦い味は通常、嫌気性菌が原因で起こります。このバクテリアは舌の裏側に隠れており、少量の硫黄を分泌します。日中は唾液がこれを消し去っていますが、夜間は唾液の分泌が著しく少なくなるため、舌にこの苦い味が残ってしまうのです。

 また、他の原因としては蓄膿(副鼻腔炎)も口臭に関連しています。鼻水にはタンパク質が豊富に含まれていて、バクテリアには格好のタンパク源です。副鼻腔炎を患っていると、口の中が苦く感じることがあります。

 他には、寝ている時に胃の中に食べ物が残っていると胃酸が大量に分泌されます。 睡眠中の消化作用を助けるわけです。 これを「過酸症」と言い、睡眠中に胃から胸にかけての 不快感が続くことで不眠症になると言われています。 「過酸症」を起こすと分泌された大量の胃酸が胃から食道に逆流し、 胸やけやそれに伴う不快感を生じる「逆流性食道炎」が起きます。口から異臭や嫌な味がするとき、消化不良を起こしていて、胃酸の逆流につながっています

 夜に繁殖したお口の中の菌を減らすために、朝起きたらまず歯磨きをおこなうことがよいです。時間がなければ、マウスウォッシュでのうがいでもよいでしょう。寝起きすぐの歯磨き粉はちょっと気持ちが悪いという方は、歯磨き粉なしでも問題ありません。マウスウォッシュがないなら、水でうがいをするのもよいです。朝食をとってから歯磨きをするという方が多いでしょう。菌を取り除く前に食事をしてしまうと、食事と一緒に繁殖した菌を飲み込んでしまうことがあります。何かを飲食する前に、まずはお口の中を清潔にすると、また食事の味も変わったりしますよ

 

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