虫歯は痛くなってから受診する?! ~痛みのない虫歯もあります~
2022/07/20
「虫歯になったら痛いからわかりますよね?」と患者様から質問がありました。よく「虫歯になると痛い!」というイメージを持たれる方が多いかもしれません。、しかし必ずしも痛くなるというわけではありません。もちろん小さな虫歯の場合は、神経がまだまだ感じにくいので、「歯にものがよく詰まるな」と思い、歯科医院に受診してみると、小さな虫歯だったということはよくあることであります。でも、大きな虫歯になったら痛みが出るということではないので注意が必要です。
では、大きな虫歯で痛みがないのではどんな場合かと言うと、
・神経が死んでしまっている
・神経を過去に取った歯である
・ゆっくりと進行する慢性虫歯
痛みを我慢しているうちに虫歯が進行し、すでに歯の神経が死んでしまった場合には痛みが出ません。神経があるうちは細菌感染に反応して痛みがありますが、感染が進んで神経が死んでしまうと反応はなくなります。この間まで痛かったのに今は何もないという場合には、神経が死んでしまっている可能性があります。
また、一度歯の神経を取っている歯はもちろん痛みが出ません。自覚症状がないため、神経がある歯よりも虫歯に気づきにくく、歯が壊れて大変なことになってから受診される方も多いです。
虫歯には急性虫歯と、慢性虫歯があります。急性虫歯は若い方に多く、痛みが強く、あっという間に進行します。一方で慢性虫歯は、大人に多く、歯の表面や溝の部分が黒く変色します。何年もかけてゆっくりと進行し、痛みなどの自覚症状がほとんどない虫歯です。
定期健診で早めに治療をすれば、簡単な処置で終わるので、ぜひ健診へ!
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