かくれ脱水 ~高齢者の舌をチェック~
2022/07/27
夏に多い熱中症は、体内の水分が失われる「脱水症」と大きく関係していることは、皆さんもすでにご存じではないかと思います。脱水症は進行するまで自覚症状が出にくいため、めまいや頭痛、吐き気などの自覚症状が現れたときには、かなり脱水が進んでいます。特に高齢者は体の感覚が鈍くなり、汗をかきにくくなったり、トイレに頻繁に行くのが面倒で水分補給を控えたりして、脱水症状が起こりやすくなります。また、その症状に気づきにくくもなっており、かなりの脱水に陥ることもあります。
気づかないうちに体の水分が減り、脱水症の一歩手前が「かくれ脱水」です。この段階で気づいて適切に対処し、進行を食い止めることが重要です。次のような状態は注意が必要となります。
・指先が冷たい。
・食欲が低下した。
・爪を押した後、白からピンクに戻るまでに3秒以上かかる。
・口の中が渇く。
・舌の表面に光沢がなく、赤黒く乾いている。
など
介護している高齢者がいる方はぜひお口の中も普段から確認してみてください。
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