静かなる殺し屋(サイレントキラー)~歯周病~ 放置は怖い!

2022/10/12

静かなる殺し屋(サイレントキラー)~歯周病~ 放置は怖い!

 歯周病は自覚症状が出にくく、「サイレントキラー(静かなる殺し屋)」とも呼ばれます。歯ぐきが腫れたり、歯がグラグラしたり、歯が痛いなどの症状が出る頃には、重症化していることが多いです。

 歯周病の有病率は年代別に見ると、ある統計によると、30代から60代にかけての有病率が高く、30代以上では、3人に2人の歯周組織(歯の周りの組織)に所見が見られるそうです。年代が上がるにつれ、症状が進行した人の割合が増加していきます。

 歯周病は、初期の段階では自覚症状があまりなく、自分でチェックするのも難しいため、自分が歯周病であると気づかない人も多くいます。知らず知らずのうちに罹患して、進行していくところが、歯周病の怖いところなのです。

 歯周病は、歯と歯茎の境目にある歯肉溝に細菌が侵入して、歯肉に炎症を引き起こし、その炎症が歯を支える骨(歯槽骨)にまで及んで骨が溶けていく病気になります。無くなってしまった骨を再生することは、基本的にできません。歯周病治療は、虫歯のようになくなったところを他で補って治すわけでなく、今よりも骨が減っていかないようにしていく治療が主となり、「治す」のでなく「現状維持させる」といった方がよいかもしれません。現状維持をさせるにも、あまりにも減ってしまっては現状維持もできません。

 こんな厄介な歯周病ですが、歯周病にならないようにする方法が1つだけあります。それは健康なうちからの正しいホームケアと歯科医院でのクリーニングになります。これを一生続けることで、健康的な歯と口元で一生過ごすことができます。

 

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