肥満だと歯を失うリスクが上昇する!?
2022/12/17
お口の健康と全身の健康状態には、様々な関連があることが多数分かってきています。肥満も糖尿病だけでなく、高血圧異常や脂質異常などの生活習慣病、心血管疾患、腎臓病など、様々な病気のリスク因子となることも分かってきております。
とある研究で、年代ごとのBMIと歯の本数を分析して、肥満者(BMI25以上)と非肥満者の歯の喪失部位の比較検討を行いました。
ちなみにBMIとは「Body Mass Index」の略で、体格を示す指数のことです。肥満度を表す数値として国際的に用いられており、日本でも肥満の診断基準や特定健診・特定保健指導の基準として採用されています。
BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
日本肥満学会では、肥満について「脂肪組織に脂肪が過剰に蓄積した状態で、BMI25以上のもの」と定義しています。
その歯の研究結果は、40代以上の年代で、BMIが高いほど歯の本数が少ないことが分かった。さらに肥満者は非肥満者と比較して、多くの部位の歯を失っていたということです。30~60代いずれの年代においても大臼歯および上顎中切歯の喪失率が有意であった。40代では、肥満による保有者率の影響が最も大きく観察されたのは、下顎の大臼歯であった。
肥満は歯の喪失にも関係しているのは、歯周病になるリスクも高くなることに相関しているものだと思います。歯が無くなったり、歯周病になったりして、お口の健康が損なわれることは、生活習慣を改善していくためにも、しっかり噛んで食べられなくなることにも影響しているのでしょうね。
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