舌は健康のバロメーター! ~全身の不調は舌に出る!~
2022/12/24
舌は体の中の状態を反映するとされています。東洋医学では、舌を見る「舌診(ぜっしん)」という重要な診断方法があります。 とくに胃腸の消化吸収に関する機能や心臓と深く関係するとされていて、大きな心配事もなどがあると舌に異常があらわれてくることがあります。
お口の中は体調の変化が現れやすい場所で、なかでも、舌は身体の不調が真っ先に出ます。舌は、毛細血管が多く集まる粘膜組織であるため、血流や体液の変化が真っ先に現れる場所です。さらに、舌の筋肉運動は自律神経にも大きく影響を受けているから、舌の状態を見るだけで、血流・体液・自律神経の働き具合が1度に把握できるということです。
舌の5大チェックポイントは、
(1)色:血流の動態や身体の温度がわかる。
(2)大きさ、形:体液(水分量)の状態、つまり乾燥ぎみかむくみぎみかがわかる。
(3)舌苔(ぜったい)の状態:体液の粘張度がわかる。
(4)舌の裏の血管:身体のなかで唯一、直視できる静脈(舌下静脈)を見て血流の疎通状態を確認。
(5)舌の動き:自律神経の働きを確認。リラックスした状態であっかんべーをし、まっすぐ出せるか、余計な力が入らないかがポイント。
自分の舌をチェックして、以下の状態に当てはまっているようなら、要注意な不調舌になります。
(1)表面が白い→身体の冷え、胃弱
表面が白いのは、舌苔が増えすぎている状態で血流不足のサイン。黄色がかった場合は、胃や肝臓のトラブルを抱えていることもある。
(2)舌苔がまだら→免疫力低下
過度のストレスなどで身体のバリア機能のバランスが悪くなっている証拠。
(3)表面が割れている→水分不足
地割れのような亀裂がある場合、身体は乾燥傾向である。不眠や便秘、さらに体内の塩分濃度も高まるため、高血圧や脳卒中の危険も出てくる。
(4)赤い→高血圧
血流が悪く、血管に炎症を抱えている可能性もある。特に、舌先の先端が赤いときは要注意。
(5)ふちがギザギザ→慢性疲労、むくみ
水分代謝が悪く余剰水分がたまって舌がむくんで肥大化したため、歯形に沿ってギザギザになる。下痢やめまい、慢性疲労に陥りやすい。
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