歯ぎしりをしてしまう原因とは?

2023/01/20

歯ぎしりをしてしまう原因とは?

 睡眠中に上下の歯をギリギリと擦り合わせたり、グッと食いしばったりする「歯ぎしり」。歯ぎしりはその不快な音だけでなく、身体のさまざまな場所へ支障が出てしまいます。歯ぎしりをすることにより歯にかなりの圧がかかり、さらには削れてしまうこともあります。それが、知覚過敏を引き起こしたり、肩こりや頭痛になったりすることにもつながります。

 歯ぎしりの原因はいくつかあります。しかし、なぜ歯ぎしりしてしまうのかなど、詳しいメカニズムはあまり分かっていません。

 歯ぎしりの原因は様々なことが考えられていますが、最も有力だとされているのが「ストレス」で、ストレスを上手に発散できていない場合は就寝中に歯ぎしりをしてしまう人が多いと言われています。

 また「歯並びの悪さ」や「歯の噛み合せの悪さ」が、普段からお口周りに知らず知らずにストレスが溜まり歯ぎしりが起こることがあります。生活習慣や他の病気が原因だという説もあり、喫煙や飲酒をする人逆流性食道炎の患者は歯ぎしりをしやすいと考えられています。

 さらに「睡眠時無呼吸症候群」です。睡眠時無呼吸症候群は就寝中に呼吸が止まったり、酸素量が少なくなったりするといった症状が出る病気です。そのため酸素を補おうと身体が目覚めてしまい、質の良い睡眠がとれなくなってしまいます。睡眠の質が低下することで、歯ぎしりをする状況になっていると考えられています。

 厄介な歯ぎしりですが、最も有力だとされている「ストレス」は、起きているときにも歯ぎしりにつながる行動をしていることも多かったりします。人は起きているとき、上下の歯を嚙み締めず、安静空隙といって2~3mmほど無意識に空けているものですが、歯ぎしりをする人は嚙んでしまっていることが多かったりします。こうした人は自律神経の乱れなどから睡眠中に交感神経が優位になり、それに対し歯ぎしりによって副交感神経に働きかけ、リラックスした状態を取り戻そうとしている可能性がある。後述するが、認知行動療法で日中の嚙み締めをやめると、自律神経の乱れを緩和できるという。

◆認知行動療法(リマインダー法)

 リマインダー法は就寝時ではなく日中の起きている時に行う治療法です。まずは、無意識に行っている歯ぎしりに気付くことが必要です。どんな時にどのような歯ぎしりをしているのかを細かく観察してメモなどをします。これを繰り返すことで、歯ぎしりをしているタイミングを自覚して、止めるように意識を向けることが目的です。繰り返すことで少しずつ歯ぎしりを改善していけます。シールなどを職場や家庭のあちこち、パソコンの画面などにも貼り、目に入ったら歯を嚙み合わせていないかチェックするのも1つです。

 

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