まずは普段の歯磨き粉でバイオフィルムをやっつけよう! ~IPMP入り歯磨き粉~
2023/02/02
前回、歯周病の直接の原因は「バイオフィルム」であり、歯と歯肉の境目の歯肉溝のバイオフィルムが歯周病に影響をしていることをお話しました。バイオフィルムは薬剤や体内の免疫系が作用しにくく、除去が歯ブラシだけでは困難であります。しかし、できるだけ普段のブラッシングでバイオフィルムを除去していく事が大事であります。
そんな普段のブラッシングでバイオフィルムに対しては、IPMP(イソプロピルメチルフェノール)など浸透性のある殺菌剤が効果的であります。歯磨き粉や洗口剤などに従来から使用されてきた殺菌剤のCPC(塩化セチルピリジニウム)は、お口の浮遊性細菌に対して強力な殺菌作用を持っています。しかし、バイオフィルムに対しては表面の菌にしか殺菌作用を示しません。プラスの電荷を持ったCPCは、マイナスに帯電したバイオフィルムの表層の細菌に吸着し、それ以上奥まで浸透することができないと考えられます。非イオン性の薬品であるIPMPは、親水性(水になじみやすい性質)と疎水性(水になじみにくい性質)の中間の性質を併せ持っています。そのため、バイオフィルムへの浸透性にすぐれており、強い殺菌作用を発揮します。また、薬用成分IPMPが歯周病菌の付着をブロックします。IPMP入り歯磨き粉で歯周病予防をしていきましょう。
当院では、歯周病の元であるバイオフィルムに浸透するIPMPと浮遊菌に働くCPC、さらにむし歯の発生を防ぐフッ素を配合した歯周病予防、むし歯予防の歯磨き粉として「ホワイトエッセンス ペリオテクト」をお勧めしております。
★あわせて読んでいただきたい!
歯周病予防歯磨剤は ~ペリオテクトをお勧め!~・・はこちら>>
歳をとっても素敵な健康的な歯と素敵な笑顔のために! ~自費クリーニングがお勧め!~・・はこちら>>