歯ブラシでゴシゴシ磨いていませんか? ~ブラッシング力は意外と弱いんです~
2023/02/09
日々の歯ブラシがまずは一番の虫歯や歯周病予防になるのは周知のことでしょう。歯磨きをしている時に、力を入れすぎて染みたり、歯ぐきから血が出たりすることはないでしょうか。もしそのようなことが頻繁に起こるのであれば、ブラシの持ち方に問題があるのかもしれない(もちろん血が出るのは歯肉炎など歯ぐきに問題があることもあります)。歯磨きは歯の表面や歯ぐきへの負担を減らして、なるべく優しく磨いていくことがポイントになります。「なるべく優しくってわかるけど、実際はどうなの?」って思いませんか。
歯ブラシを大きく動かすと歯の表面が削れやすいので、小刻みに少しずつ磨くのがポイントです。もちろん歯ぐきも削れてしまいますので。こうすることで、「歯と歯肉の境目」「歯の溝」等の磨きにくい場所もしっかりと磨け、知覚過敏や知覚過敏の原因となる歯周病の予防にもつながります。一生懸命歯を磨こうと思えば思うほど、歯ブラシをゴシゴシと歯にこすりつけてしまいがち(力が強すぎ)な方が多くお見えです。
歯を磨く時の歯ブラシの力加減は、250グラム以下がおすすめです。だいたい150gの圧力が一番の目安になります。料理で使うキッチンスケールがあれば、一度歯ブラシを押しつけて、目盛りに150gと表示される程度の力加減を確かめてみるとよいでしょう。そうすると、意外に力がいらないことが分かるかと思います。
スケールに対し垂直した状態で150gの力を入れてみると・・・。ほとんど毛先は曲がらないかと思います(写真)。写真のハブラシの場合、150gになるよう力をかけると、先から4~5列目が歯に触れる程度です。全部の毛が歯に当たるくらい力をかけたときには、スケールの表示は500~g程度になるでしょう。清掃効果も力が強すぎると低下しますので、歯ブラシしているときにちょっと気にしてみるとよいでしょう。
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