スマホ、マスク生活で「顎関節症」が増えている!?

2023/04/14

スマホ、マスク生活で「顎関節症」が増えている!?

 顎関節症は、顎の痛み口を開けにくい関節音がするといった症状を伴う、顎の関節や顎の筋肉(咀嚼に関わる筋肉)の病気です。このような症状が一つでも該当し、他に原因となる病気がない場合に顎関節症と診断されます。

 顎関節症の原因としては、一般的にかみ合わせが悪い、外傷、ストレス、歯ぎしり・くいしばりなど、日常生活の習慣や癖です。顎関節の誘因としては、原因が1つだけではなく、複数の原因が絡み合って様々な症状が出ることが多いようです。

 最近、顎関節症の患者が増えているということを聞きました。急増した大きな要因の1つが「スマホの長時間利用」。さらに、コロナ禍で長く続くマスク生活も関係しているということです。スマホを操作しているうちに、自然と猫背になってしまい、頭が前に出ることで、必然的に顎の部分が前に突き出された状態になります。正常な位置では、顎は後ろに引いていますが、猫背になると前に出てきてしまい、このずれた状態が長く続くと、負担になっていきます。

 もうひとつの原因は、「無意識のかみしめ癖」です。正常な状態では、口は閉じているのだけれど、歯は接触していないのが正常で、上下の歯が接触している時間は、1日20分程度だと言われています。しかし、スマホ操作時は長時間下を向いていることが多いため、上下の歯が接触してしまい、口周りの筋肉が緊張した状態が続き、歯や顎に負担がかかります

 マスクによる口周りの関節・筋肉への圧迫より無意識的なかみしめ癖がついてしまっていることも要因の1つであるということです。

 

 

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