唾液が減っていませんか?
2019/07/22
★口がバサつきは?
お口の中がバサつくようになり、「なんだか口の感じが変わって来たな」と思うことはありますか。
このような変化は、年齢的な舌や口の周りの筋肉が衰えたり、持病の薬の副作用など、さまざまな原因によって起こります。中高年の頃から、このような変化を感じる方は多く、男性よりも更年期以降の女性に多いのが特徴であります。女性ホルモンが減ることにも関係はしています。
★唾液の働きってどんなことしている?
唾液って、驚くほどにさまざまな役割を担っています。
・消化作用(食べ物を消化する働き)
食べ物をかめばかむほど、唾液はたくさん出ます。この作用のおかげで、飲み込みやすく、消化時の胃腸の負担を軽くしています。
・保護作用(お口の中に傷が出来ない様に守る働き)
唾液には、潤滑剤の作用があり、こすれて傷をつけるのを防いでくれています。
・洗浄作用(お口の中を洗いきれいにする働き)
・殺菌・抗菌作用(細菌が入ってくるのを防ぐ働き)
唾液にはリゾチームやラクトフェリンに代表される抗菌作用を持つ成分が含まれています。これにより、お口を通して細菌がからだの中に侵入することを防いでくれています。
・緩衝作用(お口の中を中和してくれる働き)
唾液には、酸性やアルカリ性に傾いたお口の中のPHを中性に戻す作用があります。緩衝作用が強ければ強いほど、むし歯に強い環境を作り出してくれます。
・再石灰化作用(むし歯を防ぐ働き)
歯の表面が白くなった状態(初期虫歯)のときに、元の状態に戻そうとしてくれる作用を発現します。これを再石灰化作用といいます。
・排出作用(異物などをからだから排除しようとする働き)
毒素や異物がお口に入ってきたとき、唾液がまとわりつくことでからだを守り、排出しやすくします。
唾液が少なくなると、これらの働きも弱ってしまって、いろいろな免疫や病気にかかりやすくなるということになります。