お子様のフッ素入り歯磨き粉はどれぐらいの量なの?
2023/04/22
虫歯予防にフッ素が効果的であることは、ご存じの方も多いかと思います。
フッ素は3つの働きで、ムシ歯の発生と進行を防ぎます。
1)エナメル質の修復を促進
酸により歯から溶け出したカルシウムやリンを補うこと(再石灰化)を促進します。
2)歯の質を強化
歯の表面を覆うエナメル質を、酸に溶けにくい性質に変え、ムシ歯への抵抗力を高めます。
3)菌の働きを弱める
ムシ歯を引き起こす細菌の働きを弱め、酸がつくられるのを抑えます。
フッ素入り歯磨き粉をお子様に使う場合、どのぐらいの量がいいのでしょうか。最近、4学会より「フッ化物配歯磨剤の推奨される利用方法」が公表されました。
歯が生えてから2歳頃までは、フッ化物濃度は1000ppmF、使用量は米粒程度です。3歳から5歳頃は、フッ化物濃度は1000ppmF、使用量はグリーンピース程度です。歯磨き後は、歯磨剤を軽く吐き出して、うがいをする場合はごく少量の水で1回のみです。6歳から成人は1500ppmF、歯ブラシ全体の量程度です。歯磨き後の注意事項は同じで、今はできるだけフッ素を長い時間留めておくことが虫歯予防効果になります。
※4学会:日本口腔衛生学会、日本小児歯科学会、日本歯科保存学会、日本老年歯科医学会
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