口呼吸が歯並びを悪くする!? ぽかんとお口開いてませんか?
2023/06/02
近年、「口呼吸」をしている子供が増えてきたと言われています。新型コロナ感染症になってからは、日常生活でもマスク生活が今でも続いて、大人を含めより口呼吸が多くなってきています。
マスクですが、着けているとどうして口呼吸になるかというと、それは「呼吸の浅さ」です。人間は一般的には鼻呼吸をするのが普通です。しかし、運動時など、酸素を早く取り入れる必要がある時には口呼吸になります。運動をするとゼーゼーと、口から息を吸い込むのは経験しているかと思います。マスクをするとどうしても呼吸が浅くなります。その結果、マスクを着けると運動時と同じような状態になってしまい、口呼吸が習慣化してしまいます。
口呼吸は、成長期の歯並びにも大変大きく影響しています。本来、舌はほとんど口蓋(上あご)におさまっていますが、口呼吸が習慣になっている人は、舌の位置がだらんと下がっていることが多いです。あごや歯並びは、舌が適切な位置にあって、唇や頬からの圧力がかかることで望ましい形に発達していきます。口呼吸だと舌の位置が下がりやすいので、上あごがきちんと発達しにくくなります。出っ歯「上顎前突(じょうがくぜんとつ)」になったり、歯がバラバラの方向に生える「乱ぐい歯」などの原因になることがあります。また、舌の位置が下がることで舌を前歯の方向に突き出しやすくなり、上と下の前歯の間にすき間が生じる「開咬(かいこう)」を引き起こすこともあります。
口呼吸は単なるくせではなく、歯並びやあごなどの口周りの形など複雑な原因となるので、大人になって複雑な矯正をしなければ治らなくなる前に、予防矯正などで改善していくことが大事です。ぜひご相談下さい。
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