噛んで食べていますか? ~よく噛むことで子どもの歯並びがきれいに!~
2023/07/07
今日は「七夕」ですね。七夕の行事食としてよく知られている、そうめん。「天の川に見立てて食べる」という説もあるそうですが、もともとは七夕が中国から伝来した際に、共に言い伝えられた「索餅(さくへい)」がそうめんの起源であるとされているそうです。そうめんはあまり噛まずに食べるかと思います。今回は、歯並びと食事についてです。
食事と歯並び、噛み合わせとは深い関係があります。顔が親に似るように、歯並びも親に似る傾向はありますが、生活習慣も歯並びに大きく影響します。特に顎の骨が成長する幼少期から青年期の影響は大きく、幼少期にやわらかいものばかり食べていると、顎が発達しません。歯の大きさは変わらないので、狭い顎の中に歯が並ぶことになり、顎の大きさにおさまりきれない歯がでてきて、悪い歯並びとなります。
子どもによく噛む習慣をつけてもらうには、普段の食生活から見直していくことが大事です。根菜類が食事の中心だった昔に比べ、現代食はファーストフードやインスタント食品、またハンバーグやオムライス、スパゲティなど、あまり噛まずに飲みこめてしまうものが多くなっています。噛む回数について調べた結果では、戦前に比べ現代では噛む回数が半分になっていることがわかっています。
「よく噛む」とは、たくさん噛むことを意味します。噛む強さよりも回数を重視するようにしましょう。顎を動かす回数を増やすことで、顎のまわりの血流がよくなり筋肉が刺激され、顎は成長してきます。あまり噛まずに飲みこめる食事が中心となった結果、最近の子どもは上下にしか噛めなくなっています。顎の発達には、左右の動きも大切です。子どもが噛んでいる様子を注意深く観察し、食べ物をすり切るように顎を左右に動かせているか確認してあげましょう。
★あわせて読んでいただきたい!
片側噛みは危険!「偏咀嚼」について ~その③ 片側噛みの癖を治す方法は~・・はこちら>>