歯石は悪いものなんですか? ~悪くはないけど・・~

2023/08/07

歯石は悪いものなんですか? ~悪くはないけど・・~

 歯石取りを定期的に行っていますか。「歯石とはどうやってできるのか」と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。

 歯石は歯垢が石のようにかたまってしまい、歯の表面にザラザラとこびりついている汚れのことを指します。歯垢とは口のなかの細菌の集合体で、別名「プラーク」ともよばれ、ネバッとしたやわらかい汚れです。歯ブラシなど普段のセルフケアで歯垢は除去できます。

 歯石は先ほど述べたように歯垢が石のようにかたまってしまったものです。歯垢が歯石に変化するのは唾液の中の成分であるカルシウム・リンなどのミネラル成分と結びついて、歯垢に付着して石灰化すると言われています。歯石は軽石のように小さな穴が空ていて、そこを住みかに細菌が繁殖し、毒素を出します。 その毒素が歯茎を腫らせたり、歯の周りの骨を溶かす歯周病の原因になります。 歯石の中の細菌は歯磨きなどでは取れないので、歯石ごと細菌を取る必要があります。

 

 歯石は「歯肉縁上歯石」と「歯肉縁下歯石」の2つに分けられます。歯肉縁上歯石とは歯茎の上に付着している歯石のことで、色は黄色みがかった白色です。歯科医院で専用の器具を使えば比較的簡単に除去できる歯石です。しかし、歯肉縁下歯石は、歯茎の奥深くにこびりついている歯石で歯周病の進行と深くかかわっています。色は黒ずんだ褐色で、歯に強くこびりついていて除去しづらいのが特徴です。歯肉縁下歯石が深ければ深いほど、歯科医院でも除去しづらくなっていきます。歯石は早めに除去しておくことが大事です。

 

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