歳を取って食べ物の味が変わった!? ~唾液がないと味を感じられない~

2023/08/22

歳を取って食べ物の味が変わった!? ~唾液がないと味を感じられない~

 食べ物の味を感じるためには、舌の「味蕾(みらい)」と呼ばれる器官に、食べ物の味を構成している物質が唾液に溶け込むことで感じられます。

 唾液が少なくなると、味を構成している物質が味蕾へ届きにくくなるだけでなく、口の中の潤いが少なくなることで、舌と物とがこすれて炎症が起こってしまい、味蕾が働かなくなってしまったり、味蕾自体が無くなってしまったりします。つまり、唾液が少なくなると食べ物の本来の味がわからなくなる 「味覚障害」になってしまう可能性があります。

 味覚は主に「甘味」・「酸味」・「塩味」・「苦味」・「うま味」といった5つの味を複雑に感じながら食事をしています。特に、舌の炎症により起こりやすい味覚障害は「塩味」で、「酸味」と混同しやすくなってしまうようです。

 唾液が少なくなる原因は、いろいろなケースが考えられますが、食事の時によく噛まないことも1つの原因として挙げられます。よく噛むことにより、食べ物が細かく砕かれるだけでなく、唾液の分泌が促進され、唾液の中に含まれる消化酵素(アミラーゼ)が糖質を分解し、より体内に吸収しやすい状態になります。

 健康な歯を保ち続けること、しっかり噛めるように歯を治しておくことは、唾液の分泌を促すことにつながり、結果、美味しい食事を味わえることになります。

 

 

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