歯周病と歯槽膿漏って同じ?

2023/08/30

歯周病と歯槽膿漏って同じ?

 「歯槽膿漏と歯周病の違いって何?」「歯槽膿漏って何?」「歯周病と歯槽膿漏って同じじゃないの?」と疑問に思う方はお見えかと思います。

違いについてお話していきましょう。

 歯槽膿漏は歯周病がもっとも進行した状態になります。歯周病は、細菌感染(歯周病菌)によって歯茎に炎症が起きている状態の総称になります。歯周病は段階によって、「歯肉炎」「歯周炎」「歯槽膿漏」という症状名で呼ばれます。

 歯肉炎は子供から大人まで起こり、歯茎の腫れと出血が見られるものの、歯周ポケット(歯と歯茎の隙間)は2~3ミリと正常です。歯を支えている骨(歯槽骨)にも問題がない状態を言い、正しいブラッシングやクリーニングで改善が可能です。

 歯周炎は、歯肉炎が悪化し始めた状態を意味します。歯周炎は軽度、中度そして重度に分類されます。軽度歯周炎になると歯茎の腫れと出血に加え、歯周ポケットが4ミリ以上となります。さらに中度歯周炎になると歯周ポケット数値が大きくなる、口臭がきつくなる、歯槽骨と歯茎が下がって歯が長く見えるなど、典型的な歯周病の症状となります。さらに症状が悪化すると、重度歯周炎になります。中度までの症状がさらに悪化し、歯槽骨は吸収されて歯がぐらぐらになり、膿が溜まって強烈な臭いを放つようになります。

 歯槽膿漏は、字のとおり「膿が漏れる」と言うことであり、重度歯周炎のことを指します。歯槽膿漏は、歯を失う最終段階ということになります。歯周病の予防には自宅での正しいケアとともに、定期的なクリーニングを一生していくことで予防することができます。なってからは遅い歯周病予防をしていきましょう。

 

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