テトラサイクリン歯もホワイトニングで改善できることがあります!
2023/10/15
テトラサイクリン歯とは、テトラサイクリン系抗生物質により変色した歯になります。 歯の形成期(0~12歳頃)にこの抗生物質を大量にとると、副作用として歯の変色が起きます。よく見られる色のタイプとしては、グレー系統、イエロー系統からブラウン系統に分かれます。また左右対称に縞(しま)模様が見られる事が多いです。
テトラサイクリン系抗生物質は、かつてはマイコプラズマ肺炎や百日咳、風邪薬や乳幼児の薬として用いられていましたが、耐性菌(テトラサイクリン系抗生物質が効かない細菌)が出来やすいことが判明し、また、歯に変色を生じることが認められたため、現在ではほとんど使われなくなっています。テトラサイクリン系抗生物質による歯の変色は、使用頻度の高かった昭和40年代に生まれた世代にもっとも多く見られます。
テトラサイクリン歯の色の程度によって、重度の症例はラミネートベニアやセラミックなど人工的に色を変えるしかなかったりしますが、軽度から中等度の症例では、ホワイトニングで改善できることが多いです。歯科医院で行うホワイトニング(オフィスホワイトニング)とご自宅で行うホワイトニング(ホームホワイトニング)を組み合わせることにより、歯の表面と内側の両方へのアプローチができ、テトラサイクリン系抗生物質による変色を、効率的に改善することが期待できます。このオフィスホワイトニングとホームホワイトニングを組み合わせて行うホワイトニングを「デュアルホワイトニング」と言います。
デュアルホワイトニングを半年くらい続けることで、「白くなった」と感じるほど歯の色を改善することが期待できます。また、中等度から重度の方でも、1年くらいデュアルホワイトニングを続けることで、うっすらと縞模様は残りますが、全体的に歯の色が明るくなり「目立たなくなった!」と変化を感じることが期待できます。
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