歯科医院でのフッ素塗布  ~子供の虫歯予防に効果的です!~

2023/12/08

歯科医院でのフッ素塗布  ~子供の虫歯予防に効果的です!~

 「歯医者で定期的にフッ素を塗られているけれど、どんな効果があるのか気になる」という疑問を持ったことはないでしょうか?

 

 フッ素とは、エナメル質の修復を促したり、菌の働きを弱めたりする効果が期待される成分です。フッ素と聞くと「歯医者で使用する特別な成分」というイメージを持つ方も多いかもしれません。しかしフッ素は、清涼飲料水や味噌汁、お茶など、馴染みの深いさまざまな食品にも含まれている成分です。

①むし歯菌の活動を抑制する

 フッ素は、むし歯菌が酸を出すのを抑える働きを持っています。

②歯の再石灰化が促進される

 フッ素には、酸が原因で溶けた歯を修復する「再石灰化」という作用を促す働きがあります。

③歯が強化される

 歯にフッ素が作用すると「フルオロアパタイト」という安定した結晶構造を持つようになります。すると歯が強化され、酸に強くなります。

 

 歯医者では自宅で使用できない高濃度のフッ素(9,000ppm程度)を使うことができます。効果は3ヶ月程度と言われていますので、効果を持続させたい方は3ヶ月に1回程度歯医者で健診をして、高濃度フッ素を塗ってもらうことがお勧めです。

 自宅ではフッ素配合歯磨き粉を使用しましょう。最近は多くの歯磨き粉にはフッ素が配合されています。現在、歯磨き粉で使用できるフッ素濃度は1,500ppm(歯磨き粉では1450ppm)までになります。1,450ppmなど比較的濃度の高い歯磨き粉は、子供への使用は控えたほうがよいです。3~5歳のお子様には500〜1,000ppm程度6歳以上のお子様には1,000ppm程度、15歳くらいからは 1,000〜1,500ppm程度をお勧め致します。

 

 生後7~8カ月頃から生えはじめる乳歯や、生えたての永久歯は非常に軟らかくて、むし歯になりやすい状態です。歯は2段階で硬くなります。まず第1段階は、顎の骨の中に埋まっている段階で、血液中のカルシウムが歯につき硬くなります。さらに歯が生えると、口の中で唾液中のカルシウムがつき、硬くなります。歯は生えて時間が経てば経つほど、カルシウムに触れて硬く強くなります。乳歯や生えたばかりの永久歯は第1段階しか経ていませんので、フッ素を積極的に使用して予防していくことが大事です。

 歯科医院で子供の頃から定期的な健診とフッ素塗布をしていくことで、大人になっても虫歯に強いお口の環境になっていきます。

 

★あわせて読んでいただきたい!

子供に虫歯菌がうつる?  どうしたらいい?・・はこちら>>

最新の歯磨き粉で虫歯予防をしよう!  ~高濃度フッ素配合~・・はこちら>>

カテゴリー

X