「神経をとった歯なんですが痛いんです！」と見えた患者様。数日前より痛みだし、今は噛むとより痛みがあるということでした。レントゲン撮影をしてみると、確かに神経処置が終わっている歯で銀歯になっていました。痛みのある歯の歯茎を押すと痛みもありました。

歯の神経を取った後でも、歯の周りの骨や歯ぐきで炎症が起これば、そこで歯が痛くなったような痛みを感じることがあります。神経処置をしてもどうしても細菌感染することはあったりします。細菌感染するのは神経のない歯に感染することが多いためです。歯の根っこの周りに感染するため、「根尖性歯周炎」と言います。また、歯の根が破折していたり、レントゲンでは分からないような亀裂があったりすると細菌感染しやすいこともあります。

治療は一時的には抗生物質で細菌を殺していくことで痛みは軽減していきます。再感染するなど感染しやすい歯であれば、神経処置の再治療も行うことがありますが、再治療したから痛まないということはありません。再治療など行うかどうするかは担当医とのよく相談していく必要があります。

神経処置が終了している場合で歯茎が腫れるということであれば、細菌感染によっての痛みかと想像します。

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