口呼吸はいろいろデメリットがある! その④便秘、肩こり、腰痛の原因になる
2024/02/20
今回は口呼吸のデメリットの「便秘になる、肩こり・腰痛の原因になる」ついてです。
・便秘になる
鼻呼吸と口呼吸では、口呼吸の方が楽で、明らかに呼吸をたくさん肺に送り込めます。激しい運動した時に、鼻呼吸ではなく口呼吸をすることからも分かると思います。鼻呼吸は通り道が狭く、頑張って呼吸しないと息を吸えないことから、呼吸筋をしっかりと使わないと息が吸えないということにもなります。呼吸筋の主役を務めるのが横隔膜です。口呼吸は横隔膜がしっかりと使えなくても息が吸えてしまうので、横隔膜の機能が低下しやすいということです。横隔膜がしっかりと動くと、その下にある臓器全体も大きく動くことになります。横隔膜を正しく動かすことで、その下にある腸などの臓器が活性化し、便秘を改善できる可能性があるということになります。
さらにその下の腹部の天井を構成するのが横隔膜、周りには腹筋群、そして下には骨盤底筋群があります。横隔膜が動くと臓器も動き、横隔膜に押された臓器を下から支えている骨盤底筋群も活動するし、横隔膜が動かなければ骨盤底筋群も活動が低下するということです。横隔膜が機能しないと機能性便排出障害に陥ると言われており、便秘の大きな原因となります。
・肩こり・腰痛の原因になる
横隔膜と下にある骨盤底筋群がしっかりと機能することで、腹腔内圧が高まります。腹腔内圧が高い状態というのは、お腹の中に風船があるかのように内側から体幹を支えて安定させます。逆に内圧が低い状態だと、腹部は前面だけ拡張したりする為、反り腰が助長され腰痛の原因になることがあります。
肩こりも横隔膜が深く関与します。横隔膜が呼吸筋の主役ですが、その主役が機能しないと、脇役がその分を補おうと頑張ります。脇役の中に胸鎖乳突筋や斜角筋という首に付着する筋があります。呼吸で肺を膨らまれる度に首周りの筋が胸を膨らませる為、首回りの筋は常に緊張状態となります。呼吸1回1回の動きは小さくても、毎回の呼吸で首の筋肉を使っていたら肩こりにもつながっていきます。
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