歯茎の黒ずみが気になる!  ~原因と対策~

2024/03/06

歯茎の黒ずみが気になる!  ~原因と対策~

 歯茎が黒いのが気になっているという方はお見えでしょうか?見た目も気になるけど、なにか悪い病気じゃないのかと心配になりますよね。もし何かの病気だった場合、歯茎が黒いまま放置しておくと症状が進行してしまう可能性もあります。

 歯茎の黒ずみの主な原因は以下のものがあります。

1)被せものや土台の金属の劣化

2)タバコによるメラニン色素沈着

3)歯周病

4)歯の神経が死んでいる

 

1)被せものや土台の金属の劣化

 長年、金属を使用した差し歯や被せものをしている場合です。歯茎に金属が接触し続けている部分に金属の成分が溶け出して、歯茎がその色素が溜まってしまい、黒い状態になってしまいます。これは、「メタルタトゥー」と呼ばれています。歯茎が下がって、差し歯の内側に使われている金属が透けて見えてしまうことで、歯と歯茎の境目が黒ずんで見えることもあります。

 被せものを金属でないものに交換して、黒ずんだ歯茎はレーザー治療で、健康な歯茎の色にすることができます。

 

2)タバコによるメラニン色素沈着

 タバコを吸っている人の歯茎が黒いように感じるのは、ニコチン、タールなどのタバコの成分が歯茎内にあるメラニン細胞を刺激し、メラニン色素が歯茎に定着してしまうために起こります。夏の日焼けと同じです。またタバコに含まれるニコチンやタールの成分は、血管を収縮させます。そのため血流が悪くなり、歯茎や口元に必要な栄養がまわらなくなることで黒くなることもあります。また、歯周病にかかりやすくなる場合があります。

 メラニン色素沈着には、ピーリング剤を使って健康的な色に戻す治療があります。ガムピーリングとも呼ばれています。禁煙やタバコを控えていただくことはもちろんです。

 

3)歯周病

 歯周病が進行してしまうと、歯茎の内側の色が黒っぽく変化してきます。それは歯茎の奥深くの内部で炎症が起きるためです。歯茎から出血することが多くなり、歯垢と血液が混ざることで黒い歯石になります。歯周病が進行してしまうと歯磨きや歯石取りだけでは歯周病の進行を食い止めることが出来ませんので、歯周病の治療をしていくことが必要です。

 

4)歯の神経が死んでいる

 歯をぶつけたり、大きな虫歯などで歯の神経が死んでしまった場合、歯自体が黒ずんでしまい、歯の根元も黒ずむことがあります。そうすると歯茎から黒っぽい歯の根元が透けて見え、歯茎が黒いように見えることがあります。

 

 

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