マウスピース矯正でどうして歯が動くの?
2024/04/12
「こんにちは。名古屋市緑区の歯医者:たけうち歯科クリニック(ホワイトエッセンス大清水)です。」
マウスピース矯正は透明のマウスピースを装着して歯並びを矯正できるので、周りから気づかれずに治療ができるので人気が高まってきています。「どうやってマウスピースで歯が動くの?」「本当にちゃんと歯が動くの?」と思っている方も少なくないと思います。マウスピース矯正でどうやって歯を動かしているのか、歯が動く仕組みについて解説します。
歯が動く要因は「骨の代謝」と関係があります。骨は常に新陳代謝がおこなわれており、その過程で骨の形状が変わっていきます。マウスピース矯正は、この骨の代謝を利用して、歯を徐々に動かしていくことになります。マウスピースを装着すると、動かしたい歯の部分にわずかな圧力がかかります。その圧力によって、歯の周囲の骨が少しずつ変形し、歯を移動させるのです。このプロセスを繰り返すことで、徐々に歯が移動させたいところに動くことになります。
もう少し詳細に述べると、マウスピースで歯に圧力が加わり続けると、引っ張られている部分の歯根膜は伸びて厚みが広がり、反対側は圧迫されて厚みが縮まります。歯と歯槽骨の間隔のバランスが崩れると歯根膜は伸びてしまった方を修正するために、骨のもとになる骨芽細胞を出現させます。伸びて厚みが広がった歯根膜のスペースでは骨芽細胞の働きで隙間を埋めるように新しい骨が作られます。反対に、圧迫され厚みが縮まった部分の歯根膜には骨を溶かす細胞が現れ、縮まった歯根膜を元の大きさにするためのスペースが作られます。
歯根膜が一定の厚みを保とうとする性質を利用して、骨を作ることと溶かすことを人為的に発生させることで、歯を移動させても歯と歯根膜の間隔も元どおりになることで、矯正ができることになります。これはワイヤー矯正の時も同じです。
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