顎がはずれた! 顎関節脱臼 ~どうしたらいいの?~
2024/04/23
「こんにちは。名古屋市緑区の歯医者:たけうち歯科クリニック(ホワイトエッセンス大清水)です。」
あくびをしたり、大笑いしたり、大きな口を開けて顎が外れてしまった経験はありませんか。顎が外れたことで口が閉じられず、慌てた経験がある方もいるかもしれません。一度顎が外れてしまうと、元に戻さない限り口を閉じることが困難になります。顎が外れている状態を「顎関節脱臼」と言います。
顎の動きは他の身体の関節とちょっと違った動きをしています。顎は2段階で開きます。1段階目はほぼ軸回転で開きます。この動きでは1〜2cm程度お口が開くことになります。そこからさらに大きく開こうとすると、顎が前方向にスライドしながら開く動きになります。したがって、口を大きく開いたときは下顎の位置が閉じているときよりかなり前に移動してた状態になります。この動きは耳の少し前を触りながら口を開け閉めすると何となくわかるかと思います。このように顎は普段から滑って開きますが、滑りすぎると顎脱臼となります。
では、外れてしまったらどうしたらいいのでしょうか?やはり病院で受診するのが1番安心かと思います。歯科口腔外科がよいですが、一般歯科医院でも処置していただけることもあります。病院に行くことができない時の対処法として、自分で応急処置をすることもできます。
①親指を顎の下に入れ、残りの指は口の中に入れて下の奥歯をおさえる(ハンバーガーを持つようなイメージ)。下顎をしっかりつかんで、下に下げてから後ろに押し戻します。
②耳の前の出っ張りの位置を確認します。出っ張りの上に人差し指・中指・薬指の3本の指を当てます。指で出っ張りを下後方に押し下げるようにして元の位置に戻します。
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