蓄膿症で奥歯が痛い!
2024/04/30
「こんにちは。名古屋市緑区の歯医者:たけうち歯科クリニック(ホワイトエッセンス大清水)です。」
蓄膿症(副鼻腔炎)になったことがある方の中には、歯が痛くなった経験をした方もいるかもしれません。副鼻腔炎(蓄膿症)を発症した人の7割が、歯の痛みも訴えるという報告もあるくらい、副鼻腔炎(蓄膿症)で歯が痛くなることはよくある症状です。
副鼻腔とは、鼻の周囲の頭蓋骨に開いている空間のことで、前頭洞(ぜんとうどう)、篩骨洞(しこつどう)、蝶形骨洞(ちょうけいこつどう)、上顎洞(じょうがくどう)の4つがあります。歯の痛みに関するのは上顎洞で、ここに炎症が起こると歯に痛みを感じてしまいます。それは上顎洞と上の奥歯は非常に距離が近く、特に第一大臼歯の根の先が上顎洞に突き出ていることもあります。上顎洞炎になると、奥歯の根の先の刺激が伝わって歯が痛むのです。
主な原因は、風邪などのウイルスやアレルギーの炎症によるものが多いです。細菌が鼻に入り炎症を起こすし、副鼻腔に雑菌が溜まったり炎症が起きたりして、副鼻腔炎の症状が出てしまいます。しかし、上の奥歯がひどい虫歯だったり、歯周病だったり、根の先に膿があったりして、その細菌性炎症が原因で、上顎洞炎を起こすこともあります。これを「歯性上顎洞炎」と言います。上顎洞炎の10~30%が歯が原因と言われています。この場合は、上顎洞炎の治療と共に原因の歯の治療も行わないと、上顎洞炎がなかなか治らなかったりします。
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