唇に一番よくできるできもの  ~粘液嚢胞~

2024/07/24

唇に一番よくできるできもの  ~粘液嚢胞~

「こんにちは。名古屋市緑区の歯医者:たけうち歯科クリニック(ホワイトエッセンス大清水)です。」

 

 口の中に何度も水ぶくれができたり、口内炎みたいなものがなかなか治らなかったりして、悩んでいる方はいるでしょうか。もそれは「粘液嚢胞(ねんえきのうほう)」の可能性が高いです。つぶれると自然と小さくなっていきますが再発しやすく、何度も繰り返すことが多いです。子どもに多かったりしますが、大人でも発症します。

 

 粘液嚢胞は、唇の粘膜を咬むことなどにより、唾液が出てくる管(唾液腺)が詰まって唾液が貯まり、風船のように膨らむ病気です。下唇や舌に多くみられるやや白色のできもので、潰れたりまた出来たりを繰り返します。一般的に痛みはありません。唾液腺は大きく分けて、大唾液腺と小唾液腺と2種類あります。これらの唾液腺は舌や唇、頬の内側辺りにたくさんあります。特に、小唾液腺は唾液を分泌する管が非常に小さいため、この分泌線が傷ついたりすることで詰まりやすくなります。

 

 大きさが小さく気にならない場合は、そのまま経過観察で問題ありません。つぶれて小さくなることもありますが、また唾液が貯まって腫れを繰り返します。自然消滅することもあるので、1ヶ月~半年ほど様子を見ても問題ありません。放置したからといって、癌などの重大な病気に発展する可能性もありませんので安心してください。

 何度も繰り返し出来ている場合、少しずつ大きくなり気になるようであれば、歯科医院(口腔外科)で摘出手術をしてもらうとよいでしょう。私も数多くの粘液嚢胞の摘出手術を行っております。レーザーで切除するので、傷口を縫うこともなく、出血もほぼなく短時間でできる手術になります。

 

 

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