歯がすごく痛いとどの歯が痛いかわからない?!
2024/08/14
「こんにちは。名古屋市緑区の歯医者:たけうち歯科クリニック(ホワイトエッセンス大清水)です。」
皆さんは歯がすごく痛かったときに、どの歯が痛いかわからなかったという経験をしたことがありますか?小さな虫歯で刺激されると痛かったりするぐらいですと、痛い歯も自分で分かったりはします。しかし、歯の痛みは口全体にひろがり、どの歯が痛いかは自分でさえわからなくなることがあります。
前歯ならどの歯がおかしいかあまり間違えることなく言い当てても、奥歯に行くほど正解率は低くなっていきます。歯を刺激して、どの歯を触れたか答えてもらう実験では、3~5本の範囲内の歯を回答して、とくに1つ前方の歯と間違えやすく、第二大臼歯(前から7本目の歯)では、正解者よりその手前の第一大臼歯と勘違いする人のほうが多くなるという結果だったそうです。
また激痛だったりすると、上下の歯痛の区別さえできなくなります。下の奥歯にむし歯があって痛みの原因であっても、上の奥歯が痛いと錯覚を起こすこと、またその逆もよくあることです。上の歯の痛みは顔面の知覚や運動をつかさどる脳神経の三叉神経の2番目の枝、下の歯の痛みは三叉神経の3番目の枝によって脳にそれぞれ伝えられます。激痛だと同じ神経から伝達される信号を、脳自身が正確に判別できなくなっているからです。そのためどの歯が痛いか言い当てるのが難しくなるということになります。
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