生えてきた永久歯が黄色い!?  ~乳歯と永久歯の色の違い~

2024/09/16

生えてきた永久歯が黄色い!?  ~乳歯と永久歯の色の違い~

「こんにちは。名古屋市緑区の歯医者:たけうち歯科クリニックです。」

 

 先日、健診で見えた親御さんより「永久歯が数本生え替わったけど、生えてきた永久歯が黄色いので心配です」と質問がありました。

 

 乳歯と永久歯が混ざって生えている小学生のお子様は、黄色い永久歯の歯が目立ってしまいますね。でも、この歯の色というのは正常なもので、心配することはありません。でもどうして乳歯から永久歯に生え変わると、歯の色が変化するのでしょうか?

 いま見えている歯の色は、一番表面に見えている「エナメル質」は無色で半透明の硬い組織ですが、その内側には黄色みを帯びた象牙質」という組織があります。生えてきたばかりの子どもの永久歯はまだエナメル質がとても薄いため、歯の内部にある黄色っぽい象牙質が透けて見えているからです。永久歯が成長するにつれて、エナメル質は厚くなり、丈夫になってき、内部の象牙質は少しずつ黄色みの濃さが増してきます。エナメル質が厚くなると黄色みが薄くなっていきます。

 つまり、子どもの永久歯が黄色に見えるのは、半透明の「エナメル質」ではなく、黄色味が強い「象牙質」の色が反映して見えるからということになります。

 エナメル質が薄い生えてきたばかりの永久歯は虫歯菌に対しても弱いことになりますので、定期的な健診で虫歯予防していくことがとても大事ということにもつながっています!

 

 

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