心臓が悪いなら歯医者に定期通院しよう!  ~歯と心臓の関係~

2024/11/14

心臓が悪いなら歯医者に定期通院しよう!  ~歯と心臓の関係~

「こんにちは。名古屋市緑区の歯医者:たけうち歯科クリニックです。」

 

 「虚血性心疾患」は動脈硬化の影響で心臓の筋肉の血液の巡りが悪くなったり、血管が詰まったりして発生する病気の総称になります。この虚血性心疾患の中には、血流の悪化によって胸に痛みや圧迫感が発生する「狭心症」や、冠動脈が詰まって心臓の筋肉の一部が壊死してしまう「心筋梗塞」があります。この病気で病院に定期的に通われている方もお見えでしょう。ではこの持病をお持ちの方で、定期的に歯科医院に通われている方はどのぐらいお見えでしょうか。歯と心臓は、意外にもすごく関係しています。動脈硬化に対するリスク因子の中で、「歯周病菌が心血管病と大きく関連している」ということが、たくさんの疫学的研究よって明らかになってきました。

 

 動脈硬化を起こした血管の中の動脈硬化の病巣を調べてみると歯周病の細菌が発見されています。また、動脈瘤の手術をした時にその瘤を調べてみると歯周病菌が発見されています。
 アメリカの権威のある雑誌で報告されたデータで、
60歳未満で歯周病による顎の骨の吸収が重症な人は、そうでない人と比べて2.48倍、心血管死(アメリカ流でいう心筋梗塞)が発症しやすい。」と報告されています。

 歯周病菌の中で、P. gingivalis (ジンジバリス)菌は、歯周病の原因菌として一番の悪玉細菌であります。このP. gingivalis菌は血管壁の細胞に付着し、さらに侵入する能力が高いとされています。そのため、歯周病菌が血液中に侵入して心臓にも到達すると、血管の中に菌が入り込む頻度が高くなる訳です。心臓病の方は、歯科医院で定期的なクリーニングを受けて、歯周病を減らしておくことが、長生きする秘訣の1つにもなります。

 

 

★あわせて読んでいただきたい!

肥満だと歯を失うリスクが上昇する!?・・・はこちら>>

歯周病予防は進化しています! ~歯周病菌でリスクがわかる!~・・・はこちら>>

カテゴリー

X