受け口なら乳幼児期に治すのがベスト!  ~大人になったら大変な治療になる~

2024/12/05

受け口なら乳幼児期に治すのがベスト!  ~大人になったら大変な治療になる~

「こんにちは。名古屋市緑区の歯医者:たけうち歯科クリニックです。」

 

 受け口の方を見たことはあるかと思います。著名なスポ-ツ選手にも多くて、アントニオ猪木、松井秀喜、内川聖一、門倉健、丸山茂樹などがその典型であります。一般にいう「受け口」は噛んだ際に、上の前歯より下の前歯がとび出してしまう状態をいいます。前歯が前に極端に傾斜している場合と、下あごの大きさが上あごより大きくなって、見た目があごが出ている顔貌になります。専門的には「下顎前突症」といいます。

 下顎前突症の原因はいくつか考えられていますが、遺伝や環境的要因の影響が大きいとされています。さらに、両親のどちらかが下顎前突症の場合、子供にも遺伝しやすくなります。また、子供の頃の指しゃぶりや舌癖、口呼吸なども影響しています。

 

 子供の受け口の治療は、まだ骨の成長が終わっていないので骨格的な改善を治療目標にしますが、大人の場合、骨の成長はすでにほぼ終わっているため、骨格的なアプローチではなく歯の移動によって受け口を治療していきます。子供の場合は骨もまだ成長中なので、比較的治りやすくなっています前歯の永久歯が生える前までに治せば、その後の顎の成長も正常になっていきます。      

 大人の下顎前突症は骨がすでに出来上がっているので、矯正治療だけで対応が難しいこともあります。重度の下顎前突症では、矯正で歯並びは治せても、下顎の前への出っ張りは治りません。その見た目を治すには、顎を移動させる外科処置をします。術前矯正治療をした後、病院で入院して外科手術を行います。手術後、再び矯正治療を6か月~1年程受けます。外科的矯正治療の費用は保険が適用される更生医療指定機関で矯正治療を受ければ、保険で矯正治療を受けることが可能です。受け口のお子様は早めに治してあげましょう。

 

 

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