お口の傷は皮膚の傷よりかなり治りが早い?!
2024/12/12
「こんにちは。名古屋市緑区の歯医者:たけうち歯科クリニックです。」
皆さんがお口の中をケガをしたとき、体の皮膚より治りが早いなと感じたことはありませんか?実際に、お口の中の傷は皮膚よりも早く治りやすいです。
ご自宅で飼っている犬や猫がケガをしたときに、ケガをした部分を舐めている姿を見ることがあります。これは本能的な行動ですが、唾液には止血を助けたり、傷口に侵入するバイ菌を破壊し、炎症を抑える成分が含まれているからです。
私たちのお口の中にある唾液ですが、唾液の役割はお口の中の自浄作用を促し、お口の中の酸を中和するだけではありません。唾液には、抗菌作用があるリゾチームやペルオキシダーゼという酵素や、母乳や涙、汗にも存在するラクトフェリンという感染防御機能をもったタンパク質などが含まれています。口の中の傷が体の皮膚に比べて化膿しにくかったり、治りが早かったりするのは、これらの作用が働くからです。
唾液をしっかり分泌するには、食べ物をよく噛むことが一番です。よく噛んで食べることは、食べ物の消化を助けて胃腸の負担を軽減するだけでなく、外から侵入してくる細菌やお口の細菌の繁殖を抑え、体内への侵入を守ることにもなります。
★あわせて読んでいただきたい!