しっかり噛めておいしく食べられる必要な歯の本数は何本? 

2025/01/15

しっかり噛めておいしく食べられる必要な歯の本数は何本? 

「こんにちは。名古屋市緑区の歯医者:たけうち歯科クリニックです。」

 

 「8020運動」は、1989年(平成元年)より厚生省(当時)と日本歯科医師会が推進している「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という運動です。大人の永久歯数は28本(親知らずを除く)ですが、80歳という年齢で、なぜ20本の歯を残す必要があるのかと言うと、20本以上の歯があれば食べるものの硬さ、大きさを制限することなく食生活にほぼ満足することができると言われています。そのため、「生涯、自分の歯で食べる楽しみを味わえるように」との願いを込めてこの運動が始まりました。

 新潟県の平成16年県民健康・栄養実態調査では、40歳から70歳以上の方で、「何でも噛んで食べることができる」と答えた人の割合は、歯の本数が20本以上の人で約80%以上。19本以下の人で、約45~60%と大きな差があったという報告があります。

 硬いフランスパン、堅焼きせんべい、たくあんや繊維質の多い野菜等、噛めば噛むほど味わい深くなる食品は、18~28本の歯がないと美味しく噛むことが難しいと言われています。20本以上の歯があれば、それ程支障なく、これらの食品も食べることができます。この結果から、栄養摂取の面や、食べる楽しみという面からみても、20本以上の歯があれば、好きなものを美味しく食べられることがわかりますね。

 

 平成5年度の厚生労働省の歯科疾患実態調査では80歳で20本の歯がある人の数は10.9%でした。その後20本以上の歯を有する者の割合は増加傾向にあり、令和4年度には8020達成者率は51.6%にまで増加しました。一生楽しく健康で生き生きとした生活をするためにも、虫歯がなくても定期的に歯科医院へ通い、健診とともにクリーニングを受けるようにしましょう

 

 

 

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