花粉症になって歯が痛い?! ~副鼻腔炎~
2025/04/10
「こんにちは。名古屋市緑区の歯医者:たけうち歯科クリニックです。」
春になると花粉症の人にとっては辛い季節ですよね。花粉症の季節になると、くしゃみや鼻水といった症状に加えて、歯の痛みを感じる方もいらっしゃいます。この歯痛は、「副鼻腔炎(蓄膿症)」と関連している可能性があります。
副鼻腔と歯の関係
副鼻腔は鼻の周りにある空洞で、特に上顎洞は上の奥歯に近接しています。花粉症による鼻づまりが進行すると、副鼻腔の排出路が塞がれ、内部に鼻水や膿が溜まることで副鼻腔炎を引き起こすことがあります。この炎症が上顎洞に及ぶと、上の奥歯に痛みや浮いたような感覚を生じることがあります。
副鼻腔炎による歯痛の特徴
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上の奥歯の痛み:特に上顎の奥歯に痛みを感じることが多いです。
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複数の歯が痛む:一部の歯ではなく、複数の歯に痛みを感じることがあります。
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何もしなくても痛い:噛むときだけでなく、安静時でも痛みを感じることがあります。
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下を向くと痛みが増す:頭を下げると、痛みが強くなることがあります。
花粉症と口腔内の関係
花粉症による鼻づまりで口呼吸が増えると、口腔内が乾燥し、唾液の自浄作用が低下します。これにより、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
対処法と予防策
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耳鼻咽喉科の受診:花粉症や副鼻腔炎の症状がある場合、当たり前ですが専門医の診断を受け、適切な治療を行うことが重要です。
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口腔ケアの徹底・保湿:丁寧な歯磨きやデンタルフロスの使用で、口腔内を清潔に保ち、虫歯や歯周病を予防しましょう。こまめな水分補給や、口腔内を潤すスプレーなどを利用して、口の中の乾燥を防ぎましょう。
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マウスピースの活用:歯科用マウスピースの装着が、唾液分泌を促進し、花粉症の症状緩和に寄与する可能性が示唆されています。
花粉症の影響で歯の痛みや口腔内のトラブルが生じることがあります。これらの症状を軽減するためには、花粉症や副鼻腔炎の適切な治療と、口腔内の乾燥対策、日々の口腔ケアが重要です。気になる症状がある場合は、耳鼻咽喉科や歯科医院に相談しましょう。