最近の歯磨き粉はフッ素がアップした!
2019/10/21
★これまでの歯磨き粉のフッ素は?
「フッ素」が虫歯予防に効果的であることは、多くの方に認知されているでしょう。フッ素には、「歯垢の細菌の活動を抑え、酸が作られるのを抑制する」、「歯質を強化する」など、虫歯の発生・進行を防ぐ作用があります。また、フッ素の活用により、虫歯の一歩手前(歯の表面に穴があいた状態)である「初期虫歯」を、健康な状態に戻す「再石灰化作用」を促進できることがわかっています。
これまでの歯磨き粉には、フッ素濃度が950ppm(1000ppm)が最高であり、私達歯科医院でも、その歯磨き粉を推奨していました。
★最新の歯磨き粉のフッ素は?
「予防歯科」先進国のスウェーデンを始めとする諸外国では、歯磨き粉などに配合するフッ素濃度は国際基準(ISO)を採用しており、上限濃度は1500ppmです。日本はその流れに追いついていなかった状態でした。ところが、日本もやっと2017年3月に、国際基準と同様、フッ素が1500ppmを上限として配合された歯磨き粉の販売が、厚生労働省によって認可されました。現在販売されているものでは、1450ppm(1500ppm)が最高になります。
市版されている全ての歯磨き粉が、1450ppmではありませんので、ご自身の使用されている歯磨き粉の成分表示を一度見てみるといいでしょう。