老化はお口から。オーラルフィレいるって知っていますか?
2019/11/11
★フレイルって何?
最近介護では、「フレイル」という言葉をききます。「フレイル」とは、わかりやすく言えば「加齢により心身が老い衰えた状態」のことです。このフレイルは、早く介入して対策を行えば、元の健常な状態に戻る可能性があります。高齢者のフレイルは、生活の質を落とし、要介護状態になるだけでなく、さまざまな合併症も引き起こす危険があります。
★オーラルフレイルは、お口の衰えだけでない?
お口の機能が衰えると全身のフレイルにつながるという考えで、老化のはじまりを示す重要なサインとして、近年注目されています。オーラルフレイルをそのまま放置してしまうと、要介護状態となるリスクが上がるといわれています。 それだけお口の機能は重要になってきます。
★フレイルの始まりは社会性の低下から
食事を独でとる、社会性の低下など、人とのつながりが希薄になってしまうと、負の連鎖が起こりフレイルから要介護状態へドミノ倒しのように次々に虚弱が進んでしまうことを「フレイル・ドミノ」といいます。そうならないように、身体や心、口腔内のささいな衰えに、敏感に気づき、その機能を取り戻すことです。フレイルを予防し、健康長寿を達成するためには、食と口腔の健康「栄養」、運動や社会活動などの「身体活動」、就労やボランティア活動など「社会参加」という3つの柱に注目して、日々の生活の見直しを心がけましょう。
★8020運動以上に、歯を大切に!
日本歯科医師会は「8020運動」を推進しています。これは、「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という取り組みです。20年前は1割程度だった8020達成者が、平成28年には5割を超えてきました。8020を達成した人は、非達成者よりも、生活の質(QOL)が良好で社会活動の意欲もある。さらに、残存歯数が多いほど寿命が長いといった調査報告もあります。定期的な健診で、若いうちから「歯」を大切にする習慣が大事ですね。