歯周病の方は糖尿病にも気をつけよう!
2020/01/17
先日、「前歯が腫れてグラグラになりました。」と30代半ばの男性の方が受診されました。
お話をうかがってみると、奥歯も1本自然にグラグラして抜けてしまったとのことでした。腫れている歯は炎症を起こしていたわけですが、それよりも全体的に歯周病が進行している状態が問題でありました。問診の中で、糖尿病も内服でコントロールしている患者様でした。
★歯周病と糖尿病はきってもきれない関係?!
糖尿病の合併症として、網膜症、腎症、神経障害等は有名ですが、「歯周病は糖尿病の第6番目の合併症」と言われています。
糖尿病になると、高血糖の血液が血管を傷つけ、感染症にかかりやすくなります。歯周病は歯茎の血管に細菌が入り、より悪化するものですので、糖尿病の方は歯周病になりやすいということになります。
また、歯周病で炎症した歯茎は、血糖コントロールに欠かせないインスリンの働きを弱める可能性があります。歯茎が炎症を起こすと、炎症物質が血液中に流れ、インスリンが行う血糖値を下げる邪魔をしてしまう事がわかってきています。
どちらも病状のコントロールが大事になってきます。糖尿病の方は、お口の健康のためにも、歯科医院でのプロケアを受けていきましょう。