歯周病予防のために ~お客様のお口に合ったケアを~ 歯周病DNA検査をしよう!
2020/05/09
歯を失う二大原因は、「むし歯」と「歯周病」です。一般的に歯は奥歯から失われる傾向にあり、比較的若いうちは「むし歯」で失われる場合が多いのですが、残った歯が少なくなるにつれて「歯周病」で失われる歯が多くなります。歯周病菌は、虫歯菌と違うので、虫歯がない方でも、歯周病がひどくなって私たちの歯科医院に受診される方もお見えになります。
歯周病は、歯周病菌の中でも悪玉細菌といわれている3菌種Porphyromonas gingivalis(ポルフィロモナス・ジンジバリス、P.g菌)、Treponema denticola(トレポネーマ・デンティコラ、T.d菌)、Tannerella forsythensis(タネレラ・フォーサイセンシス、T.f菌)が重要であることが、現在までにわかってきています。この3菌種の中でも、特に「P.g菌」は、慢性的な歯周炎(歯周病)の原因菌で、慢性歯周炎患者さんの歯周ポケットから、高頻度で検出されます。このP.g菌が、どの程度ご自身のお口の中にいるのかは、今は「歯周病菌DNA検査」という検査をすることによって確認できます。P.g菌は、歯に付着する能力が非常に強いため、バイオフィルム(強い細菌の塊)の形成に役立っています。またP.g菌の内毒素は、骨を溶かす作用、お口の中で悪臭を放ちます。白血球の殺菌能力も低下させ、全身に悪さを起こします。
「歯周病菌DNA検査」を当院では皆様におすすめしております。検査結果によって、お勧めの歯周病予防プログラムをご提案させていただいております。