虫歯になりやすい人、なりにくい人。今は虫歯菌検査があります!
2020/08/12
若い頃からしっかり歯みがきをしているつもりなのに、虫歯に悩まされる方と、あまり歯みがきをしなくても虫歯にならない方と、一人一人虫歯の発症は違いますよね。不思議ですよね。
虫歯になりやすい箇所は「歯と歯の間」、「歯の根元」、「深い歯の溝」、以前治療をした「詰め物や被せ物と歯の隙間」の4か所です。
虫歯になりやすい生活習慣としては、
・歯みがきは1日1回以下
・甘いものをよく食べる
・しばらく歯科医院に行っていない(気づかないうちに大きな虫歯になっている可能性が高くなります)
虫歯になりやすい口内環境としては、
・口の中がよく乾く(殺菌作用のある唾液不足のため、虫歯菌が住み着きやすい)
・歯並びが悪い
・歯周病がある
・被せ物や詰め物が多い
虫歯は細菌による「感染症」であり、同時に「生活習慣病」でもあります。虫歯ができる機序は、3つの因子によって起こります。
1)歯 2)砂糖(虫歯菌のエサになる) 3)虫歯菌(中でもミュータンス菌などが虫歯発生に関与しています)
ヒトの口の中には、300種類以上の細菌が存在し、さらにプラーク(歯垢)1㎎の中には、約1億個以上の細菌が存在するといわれています。その中でも、ミュータンス菌などが主な虫歯の原因菌とされています。それは、歯を溶かす酸を作る力が強く、歯によく吸着するなどの性質があるためです。現在は、この虫歯菌の量を計測して、細菌の多さによって、予防プログラムを計画することができます。「虫歯菌検査」によって、虫歯菌が多い方には、歯科医院での専門的ケア頻度を多くしていただき、ホームケア方法もそれに合わせたプログラムを計画したりできます。お口の健康診断として、「虫歯菌検査」を受けてみませんか?