新型コロナウイルス感染症対策としての「舌ケア」を!
2020/08/20
一般的に新型コロナウイルス対策として有効と言われるのは、マスクの着用や手洗い・うがい、手指のアルコール消毒などですが、最近、「口腔ケアや舌磨き」で新型コロナウイルスの重症化リスクを下げることできるという提言がなされるようになっています。
歯周病菌など口の中の細菌は、いつも少量ですが肺の中に入っています。日頃は問題ないですが、新型コロナウイルスに感染すると肺の免疫力が低下することがわかってきました。その状態でお口の中の細菌が肺に入ると、ウイルスによる肺炎とは別で細菌による肺炎を起こします。ウイルス性肺炎と細菌性肺炎のダブルパンチが危険であるということです。
普段から、歯磨きはいつも丁寧に行っているという方は多いかと思いますが、「舌磨き」になると、あまり行われていない、知らないという方も多いのではないでしょうか。
舌磨きは、朝と夜に一日二回行うのが理想的です。口臭予防としては、起床後すぐに行うことをお勧めしております。ただ、力加減などが気をつけないと、ゴシゴシ力強く磨いてしまって、舌表面を傷つけてしまうことが考えられます。舌はとてもデリケートな柔らかい組織ですので、傷つけることなく、優しくクリーニングすることが非常に重要です。力加減など、ご自身での舌磨きに不安がある方は、ぜひご相談ください。